先生〜あたしに愛を教えてくれた人〜





あたしはいつもは着ないパーティー用のワンピースに着替えた。






こんな事にはもう慣れた。






小さい頃からパーティーとか、数え切れない程出てきたから。





あたしは自分の部屋をでてリビングに行った。






「準備できたよ。」






「本当にノロマね。早く行くわよ!!」






そう言ってお母さんは外に出て行った。





「もう少し早くしろよな。」






お父さんまで……――――。






あたしは涙が出そうなのを必死にこらえた。






家族って何だろう??






傷つけ合うためだけのものなら要らない。






あたしには必要ない。






車が信号で止まって居るとき、あたしは車から降りて全速力で走った。






「美里!!美里!!」






遠くの方からお母さんとお父さんがあたしを呼んでいる声が聞こえた……。
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