アオハル・サーキュレーター
プップー! と下からは車のクラクションが聞こえる。
プーッ!
今度は長く、大きく聞こえた。
そして、またプップー! とまるで何か伝えたいことがあるみたいに、聞こえた。
俺は、ベランダから下を見てみた。
下には軽トラックが止まっていて、荷台には毛布のような、布団のような、布が幾重にも重なっているように見えた。
運転席から女の姿が見えた。女は車の窓を開けて、身を乗り出し、俺の方を見た。
「飛べ! さあ、早く!」
俺は迷うことなく、ベランダの手すりによじ登り、軽トラの荷台目がけて、飛んだ。
布がどんどん近くなって、俺の身体を腰から受け止めた。
「出すよ!」
軽トラが走り出した。
荷台から見えたベランダは、ものすごい爆発音とともに、黒い煙、赤い炎が飛び出していた。