あたしの好きな人は先生?!


頭の中であたしが見たことないような笑顔の先生がいる。


どうして?




あたしは離れていく先生の手を目で追うことしか、できなかった。



ガラガラと音がして、保健室のドアが開く。


「田山、とりあえず熱計って休んでろよ?」

あたしはこっくりと頷く。

先生は顔をくしゃくしゃにして笑って、あたしの頭を撫でてから出ていった。



「あら?田山さん、どうしたの?」


保健室の水野先生が声をかけてくれた。

水野先生はかわいくて、優しくて女らしい。

あたしの憧れだったらしい。


「頭痛くて、戸波先生が熱計ってこいって…。」

あたしが答えると、水野先生はにっこり笑って体温計を渡してくれる。

「じゃあ計ってね。結果が出たら先生に言うのよ?」

先生はふわふわ笑ってパソコンの前に座った。


あたしは自分の脇に体温計を差し込んで、さっきの頭痛の中の映像について考えてみる。









< 125 / 125 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

初恋
明澄/著

総文字数/5,320

恋愛(学園)21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
初恋って、本当に叶うのかな。 あたしはあなたが今でも好き。 あなたはあたしを 大人として見てくれる?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop