学校イチモテる天然王子の溺愛が甘すぎて溶けそうです…!

雫サイド

「はあ…。いまだに信じられないよ」

「ほんとびっくりしたよ!いつのまに羽月くんと仲良くなったの?」

「昨日初めて話したの。もう、何かの間違いだよ。うん、そうだ絶対」

そうでなければ、学校一モテる彼が私のことを好きだなんてありえない。

きっとあれだ。

毎日高級料理ばかり食べていると、たまには庶民的な料理が食べたくなるみたいな。

羽月くんは、高身長にイケメンという要素に加えて、運動も勉強も得意。

体育の授業では、女子が発狂して大変だと聞いたことがある。

それなりに強いうちの高校のバスケ部の得点源。

そして、テストでは毎回1位だ。

いつも2桁をキープしている私とは大違い。

「いや、どうしてそうなるの。雫、男子の間で結構人気があるんだから!」

「それどこ情報?デマにも程があるよ…」

「…とにかく!羽月くんも雫の可愛さには勝てなかったんだよ!」

うんうんと1人で納得している沙月ちゃん。

そんな様子を横目に、私は机に突っ伏した。

千歳くんがとんでもない行動に出て、平然と教室を出ていった後。

クラスのみんなに騒がれ、もうお祭り騒ぎだった。
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