御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
入籍発表のことも、私が妊娠中なこともあり、パーティーなどせずに、仁と相談して数社の雑誌インタビューを共同で受けることにとどまった。その手配は秘書の小鳥遊さんが整えてくれ、また一つ私の肩から重荷が取られていく。


妹の美愛も婚約発表を嫌がっていたな。あの子の気持ち、今ならわかる。公に自分のプライベートを晒さなければならないことが。本当に見せ物って感じ。




お腹の赤ちゃんたちも順調に育っていて、私のお腹が大きくなりすぎて、足の爪が見えないし、爪切りができない。靴下を履くのも一苦労するくらい大きい。楕円形のフットボールを大きくお腹で膨らませた感じ。まあ、双子だからなんだろうけれど。


でもやはりこの大きさは他の人には異常に見えるらしく、すれ違う人々が振り返ることも度々で、このお腹は注目を集めている。何も悪いことはしていないのだけれど、また見られると思うと、外出するのが億劫で嫌になってしまう。


本来の出産予定は12月だが、双子の場合は1ヶ月くらい早まる。マンション近くの仁の親友の一人、彰人さんの近衛総合病院で出産予定。なんと産婦人科医は彰人さんのお姉さんの翔子先生が担当してくれる。あとはその日を待つだけ。




数日後に計画出産予定をしている私は、秋の青空が広がる10月最後の日に、姉妹たちと一緒にカフェBon Bonでお茶とケーキを楽しんでいる。この『姉妹』には雅さんの双子のお姉さんのあおちゃん(葵さん)と涼介先生の奥さんのすーちゃん(鈴音ちゃん)も含まれている。あおちゃんは近衛総合病院の内科医で、すーちゃんは涼介先生の秘書。妹の美愛の婚約を機に慶智の王子たちの大家族に仲間入りした私たち姉妹は、あおちゃんとすーちゃんと意気投合し、よくみんなでお茶したり、ご飯を食べに行く。


最近、部屋に篭り気味で、外へ行きたがらない私をみんなが気分転換にと連れ出してくれた。


出産したらしばらくみんなとこうして会えなくなっちゃうのは寂しいな。平日にも関わらず私のために休みをとってくれたみんなには感謝しかない。

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