御曹司様の一目惚れ人生ゲーム〜私はただ愛されたかっただけ〜花村三姉妹   葉子と仁の物語
「ああ、よろしく頼む。ところで、今日こそ食事でもどう?」

「大変申し訳ございません。残務整理がございますので」


一礼をし、素早く退室した彼女。まるであの日、車で銀座のホテルに送った時のことを彷彿とさせる。


過去数回、アポが昼頃だったこともありランチに誘ったが、残念ながら次のアポがあると断られていた。だから、今日のアポはわざわざ夕方にしたというのに。


なぜこれほどまでに俺を否定するのか?
彼女に嫌われるようなことをしたっけ……?




不思議なんだが、俺には素っ気ない態度の彼女は、西園寺家のバーベキューの日、あることを通じておふくろとは意気投合している。なんと二人で出かける約束もしたらしい。それが何なのか、おふくろは俺には教えてくれない……。二人だけの秘密らしい。まあ、おふくろが嬉しそうなので、いいか。




こうなったら、外堀を先に固めるべきか? あの日から、圭衣ちゃんと姫ちゃんからは後押しをされていた。すでに他の慶智の王子たちは、俺の彼女に対する気持ちを知っている。みんなからも応援してもらっていると同時に、警告されている。特に今までの女性関係の清算と、軽い気持ちで付き合うなと。俺たちにとって妹同様の姫ちゃんを悲しませたくないし、圭衣ちゃんを怒らせたくないと言われた。何より父親であるジョセフさんを敵に回したくはない。


これはおやじとおふくろも味方につけるべきだな。


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