僕は彼女をこよなく愛している
霞月が半分程食べすすめたあたりで、だいたい実陽が食べ終わる。

食べた食器を流しに持っていくと、霞月の背後に座り、霞月を足で挟んで後ろから包み込んだ。

「はぁ…るなちゃん、好きぃ…//////」

「実陽、やめて。
まだ私、食事中」

「ん…だから、ホールドはしてないでしょ?
腕回してるだけじゃん。
本当は、ホールドして閉じ込めたいんだよ?
それを我慢してあげてるんだから!」

「そうじゃなくて。
ほっぺたスリスリがくすぐったいの」

「……うぅ…わかったぁ…」
そう言って、頬を擦り寄せていた顔を離した。
しかし、霞月を包み込んでいる腕は離せない。

そして後ろから「るなちゃん、テレビ…つけてい?」と窺うように聞いてきた。

「うん」
焼きうどんを食べながら頷いた、霞月。

「………」
「………」

沈黙が続き、テレビが流れる音だけがしている。

「………るなちゃん」
「ん?」

「ごめんね…」
「別に」

「怒ってる?」
「怒ってないよ」

「良かった…」
「この程度で怒らないよ」

「キスしてい?」
「ダメ」

「首にだよ」
「ダメ」

「耳は?」
「ダメ」

「ほっぺ!」
「ダメ」

「じゃあ…せめて髪の毛ぇ…」
「ダメってば。
てゆーか、髪の毛って…それ、キモい」

「………」
「もうすぐで食べ終わるから。
食べ終わったら、ギュッてしよ?」

「うん!わかった〜」

やっと霞月が食べ終わり、流しに持っていく。
その流れで、食器を洗う霞月。

「るなちゃーん!ギューしようよぉー!」

「待って、片付けてから」

「そんなの、後から僕がするからさ〜!」

「気になるし」

「早く来ないと、ホールドからの首キスじゃ終わらないよ〜?」

「待って」

「るなちゃーん!」

「………」

「霞月ちゃーん!」

「………」

「霞月ー!」

そこでやっと戻ってきた、霞月。
実陽の隣に座った。

そして……無表情&無言で両手を広げた。

「フフ…!
るなちゃーん!好き〜!!」
そんな霞月に実陽は嬉しそうに抱きつき、閉じ込めるように抱き締めた。

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