色恋沙汰はどこまでも
 「よかったなぁ、羽柴。ソイツとの適合率振り切るなんざ大したもんだ。お前の為に作られたと言っても過言じゃない、多分。いやぁ、大物になれるぞ~?多分」

 適当かよ、いいかげんにして。ていうか、この世に1つしかない~とか最高峰の~とか言ってるわりに管理がずさんすぎない?やばすぎるでしょこんなの。本来在ってはならない場所に在るし、所持者が私とか笑えない無理。

 「う~し、んじゃ適性検査終わりな~。保護者からは同意書に一筆もらってるから、あとは自分達で契約書にそのシャーペンで名前を書けば“擬人化文房具”との契約成立だ。四の五の言わずにさっさと書けよー、時間は有限でーす。さっさと書かなかった奴は1年間俺の雑用係として馬車馬のように働かせるぞー」

 は?え、ちょ……私にSSSと契約しろってこと!?
< 35 / 135 >

この作品をシェア

pagetop