100日後、キミのいない世界で生きていく
陽だまりの宝物
「はぁ…っ!」
飛び起きると、そこは見慣れた私の部屋だった。
「美波…?起きたのか…!」
わけがわからなくてしばらくぼーと壁を見つめていると、部屋に入ってきた眞紘が目を見開きながら私の元へ駆け寄ってきた。
「ここ…私の部屋?さっきまで過去に行ってて…」
「ああ。美波はあの日、俺と橋の上で会った日、過去に戻ると言って電車に乗りに行った。だけど、その日の夜にコンビニに行った帰りにふと橋に寄ったら過去に行ったはずの美波が橋の上で倒れてたんだ。呼びかけてもピクリとも起きなくて、とりあえず家に連れてきたけどまるまる一日は寝てたな」
窓の外に目を向けると、空がオレンジ色の夕焼けで埋め尽くされていた。
それはまるで、陽菜乃と神社の階段で話した最後の日と同じ色をした夕焼け空だった。
「陽菜乃…陽菜乃…っ」
眞紘は泣きじゃくる私を、全てわかっているかのようにそっと優しく抱きしめてくれた。
「せっかく、過去に戻ることができたのに、私は何もできなかった…っ。陽菜乃を二回も死なせちゃった…っ」
「…美波のせいじゃねぇよ。過去に囚われ続けていた俺たちの中で、美波だけが未来を変えようと必死に足掻いたんだ。決して無駄なことなんかじゃなかった」
飛び起きると、そこは見慣れた私の部屋だった。
「美波…?起きたのか…!」
わけがわからなくてしばらくぼーと壁を見つめていると、部屋に入ってきた眞紘が目を見開きながら私の元へ駆け寄ってきた。
「ここ…私の部屋?さっきまで過去に行ってて…」
「ああ。美波はあの日、俺と橋の上で会った日、過去に戻ると言って電車に乗りに行った。だけど、その日の夜にコンビニに行った帰りにふと橋に寄ったら過去に行ったはずの美波が橋の上で倒れてたんだ。呼びかけてもピクリとも起きなくて、とりあえず家に連れてきたけどまるまる一日は寝てたな」
窓の外に目を向けると、空がオレンジ色の夕焼けで埋め尽くされていた。
それはまるで、陽菜乃と神社の階段で話した最後の日と同じ色をした夕焼け空だった。
「陽菜乃…陽菜乃…っ」
眞紘は泣きじゃくる私を、全てわかっているかのようにそっと優しく抱きしめてくれた。
「せっかく、過去に戻ることができたのに、私は何もできなかった…っ。陽菜乃を二回も死なせちゃった…っ」
「…美波のせいじゃねぇよ。過去に囚われ続けていた俺たちの中で、美波だけが未来を変えようと必死に足掻いたんだ。決して無駄なことなんかじゃなかった」