永遠を糸で縫い留めて

花宴

朧月夜の君へ


扇を白い顎に当てる君がどうしても可愛くて


引き寄せてしまった 私の中へと


きらきらと舞うものは 私たちの罪か 愛か


かたわらに 君の白い肩と ゆれる月が 溶けて見えていた 


朧月夜に 君と出会わなければ 


こんなに愛おしい満ち溢れた気持ちを知ることはなかった


朧月夜に あなたと出逢わなければ 


私たちのその先の道は 違う歩みを見せていたことでしょう


花が咲いて 宴が起きて 皆に祝福される未来が 待っていたことでしょう


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