見せかけロマンチック
「うらちゃん、見てたよ。かっこよくてビックリした。惚れ直しちゃったよ」
…っ、知世!?
私を見てふわっと笑う知世に、かああっと顔が熱くなってしまう。
な、なんで引き寄せられてんの……!?ここ、いっぱい人いるのに!!
すると、私の前にいる裕貴くんをチラッと見て笑って。
「次、うらちゃんのクラスのチームと対戦なんだけど、大槻くん出るよね?」
「…はい。波澄先輩もですか?」
「そうなんだよね。…負けないよ」
負けないよ、と目を本気にして言う知世にゾッとしてしまう。
なんか目がガチ……!!
それに裕貴くんも目が笑ってない……!!
「が、頑張ってね裕貴くん…!うちのクラス勝とう!!」
私が応援すべきなのは自分のクラス!!
そう思って、裕貴くんの方に顔を向けて応援する。
すると知世は私のお腹に手を回していない方の手で、私の顔を無理やり知世の方に向けさせてきて。