泣き虫チビパパ×怪力デカママ=
茶髪王子は私の付けたニックネームがおきに召さなかったようだ。まあそうだろう。逆におきに召したら全生徒に知らしめるやるけどなっ!
「茶髪王子の名前わからないからどう呼べばいいかわからないので、ニックネームを付けてみました!」
「そのどや顔いらないから。怒りしか沸かないから。…はあ、変なのを助けてしまった…」
ん?後半何を言っているか聞き取れなかったが溜め息をついていたのでろくでもないこと言われたんだろう。
「茶ぱ…「俺の名前は高木郁斗(たかぎふみと)だ。間違っても茶髪王子って言うなよ。じゃあな」
茶髪王子…おっと高木郁斗に話し掛けようとしたら遮られてしまった。何故だ。
高木郁斗は自分の名前をつげるとこちらを一度睨み付けて私に背を向けて去ってしまった。
感じの悪いやつだが(後で弟にこの事を話したらいや、お姉ちゃんのせいだからね!って言ってたんで次会ったらまあもう一度謝ることも考えておこう)私に喧嘩を売るわけでもなかったので助かった。
いや、別に会った人全員に喧嘩を売られているわけではないが、どうも私に寄ってくる男子は7:2:1の割合で喧嘩を売りに来るやつか私を尊敬しているやつなので、高木郁斗はその割合のなかでも数少ないその他の1割に当てはまるので新鮮である。
ちなみに1割の中に含まれるのがまあ父さんと隆雪なんだけどね☆
< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop