楽になりたい








「ねぇ友香。」








俯いていた顔を上げ雪乃が口を開く。





「二人で一緒に楽にならない?」





「一緒に?」





こんな気持ちを持ったまま雪乃の傍には、いられない。





気づかなかったふりをすれば楽になるのかな。





いじめが終われば、またこんな気持ちを持つことなく隣で笑えるのかな。





「そうだね。二人で一緒に楽になろう」




< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop