求婚は突然に… 孤独なピアニストの執着愛
「大丈夫だよ。どこも痛くない。」
紫音さんが微笑んで、慌てる私を落ち着かせる為、手をぎゅっと握ってくる。
「あっ…ごめんなさい。」
我を忘れて、紫音さんの手を好き勝手に触ってしまった事に今気付く…。
パッと手を離そうとするのに、今度は紫音さんが離してくれない。
「肉が焦げる。」
と、紫音さんが反対の手でトングを取ろうとするから、寸でところでトングを奪い、紫音さんのお皿にお肉を乗せる。
「レアな方が良かったら私のと交換して下さいね。」
そう言って、代わりに私が焼こうとすると、
「駄目だ。俺も同じように心奈の手を心配になる。」
そう言ったかと思うと、タブレットを使い早々スタッフを呼んでしまう。
そんな時も、彼はちゃんと気遣って女性スタッフをお願いしてくれて、後は楽しく食べることを2人で楽しんだ。
お腹が一杯になって、しばらくまったりしたからお店を後にする。
「ご馳走様でした…。おいくらでしたか?私も半分払います。」
いつの間にかお会計を終えてしまった紫音さんに、駐車場までの帰り道、一生懸命そう聞くのに、
「女性はこう言う時、貢がれておくものだよ。」
と、諭されてしまう。
「でも…お世話になったのは私の方なので…。」
そう言って食い下がると、
「俺が強引にお願いした事だから。」
と紫音さんも頑なに引かない。
駐車場前の木製の階段のところまで来て、当たり前のように手を差し出して来るから、自然とその手に手を重ねる。
「俺へのお礼はこれで良い。心奈と触れ合える事が1番嬉しい。」
そう言って満面の笑みを見せてくれる。
紫音さんが微笑んで、慌てる私を落ち着かせる為、手をぎゅっと握ってくる。
「あっ…ごめんなさい。」
我を忘れて、紫音さんの手を好き勝手に触ってしまった事に今気付く…。
パッと手を離そうとするのに、今度は紫音さんが離してくれない。
「肉が焦げる。」
と、紫音さんが反対の手でトングを取ろうとするから、寸でところでトングを奪い、紫音さんのお皿にお肉を乗せる。
「レアな方が良かったら私のと交換して下さいね。」
そう言って、代わりに私が焼こうとすると、
「駄目だ。俺も同じように心奈の手を心配になる。」
そう言ったかと思うと、タブレットを使い早々スタッフを呼んでしまう。
そんな時も、彼はちゃんと気遣って女性スタッフをお願いしてくれて、後は楽しく食べることを2人で楽しんだ。
お腹が一杯になって、しばらくまったりしたからお店を後にする。
「ご馳走様でした…。おいくらでしたか?私も半分払います。」
いつの間にかお会計を終えてしまった紫音さんに、駐車場までの帰り道、一生懸命そう聞くのに、
「女性はこう言う時、貢がれておくものだよ。」
と、諭されてしまう。
「でも…お世話になったのは私の方なので…。」
そう言って食い下がると、
「俺が強引にお願いした事だから。」
と紫音さんも頑なに引かない。
駐車場前の木製の階段のところまで来て、当たり前のように手を差し出して来るから、自然とその手に手を重ねる。
「俺へのお礼はこれで良い。心奈と触れ合える事が1番嬉しい。」
そう言って満面の笑みを見せてくれる。