【プロット】婚約破棄から始まる、敏腕パイロットと傷心女子の甘く蕩ける恋愛模様
【物語全体のあらすじ】

27歳の主人公・琴莉(ことり)はITメーカーに勤める会社員。
仕事を通じて知り合ったフリーランスのSE、伴成(ともなり)と一年間の交際の末、結婚することが決まった。
ふたりでスケジュールを調整して結婚式場と新婚旅行を予約し、いよいよ式の当日を迎える。
今までの人生で幸せの絶頂にいると感じた琴莉だったが、式場へいち早く赴いて支度を整えたものの、新郎の伴成が時間になっても姿を現さない。
メッセージや電話が繋がらず、音信不通で心配がつのっていく中、しばらくしてやっと繋がった電話の向こうから「琴莉とは結婚できない」といきなり告げられる。
理由を聞くと、琴莉の友人である嶺美(れみ)とも二股をしていて身体の関係があり、彼女の妊娠が発覚したからだった。
その後、嶺美からも電話がかかってきて、伴成が自身の離婚歴を隠したまま結婚しようとしていたと知る。
幸せそうな琴莉を見ていたら悔しくて、自分だけ切り捨てられて負け組になるのが嫌だったから結婚をブチ壊したのだと言う嶺美。
結婚式は中止を余儀なくされ、ひどく傷ついた琴莉は翌日、ニューヨークへひとり旅立つ。

傷心旅行の最終日、スマホで地図を見ながらハンバーガーショップを捜して歩いていたところ、迷って治安の悪い裏道に入ってしまう。
ガラの悪そうな外国人男性ふたりに話しかけられ、言葉が通じずに恐怖で足をすくませる。
絶体絶命の状況に陥るものの、日本人の男性・祈夜(いりや)が颯爽と現れて助けてくれた。
顔を真っ青にしながら礼を言う琴莉。ひとりでニューヨークへ来たと知った祈夜は怯えている琴莉を放っておけず、近くにあった目的の店まで案内する。
ハンバーガーを食べながら話をするふたり。琴莉は式の当日になって結婚が白紙になったことと、ハワイへ新婚旅行に行く予定だったため、空いたスケジュールでニューヨークへやってきたことを祈夜に聞かせる。
帰りの飛行機の話題になり、祈夜の職業が光遙(こうよう)エアラインのパイロットで、自分の乗る飛行機の副操縦士だとわかった琴莉は目を丸くして驚く。
実は琴莉は子どものころ海外の空港で迷子になったことがあり、丁寧に対応してくれたのが光遙エアラインのスタッフで、祈夜との運命を感じる。
祈夜はひとり旅の琴莉を心配し、搭乗前、CAの桂花(けいか)に機内で気遣ってあげてほしいと頼む。

後日、日本に戻ってきた琴莉は、お世話になった祈夜へお礼を届けたくて羽田空港へ向かう。
その途中、乗り換え駅の構内を歩いているときに迷子になっている女の子を見つける。
アメリカでの祈夜を見習い、一緒に母親を捜してあげようとするが、わんわん泣いている子どもにおろおろするばかり。
そこへ祈夜が偶然通りかかり、一緒に女の子を迷子センターへ連れて行く。そんな琴莉の心根のやさしさに祈夜は惹かれていた。
ホッとしたのもつかの間、今度は琴莉がいきなり倒れて意識を失ってしまう。
祈夜は救急車を呼んで病院で診察を受けさせる。病名は「血管迷走神経性失神」。強いストレスが原因だった。

迷惑をかけたお詫びとして、後日琴莉が祈夜を食事に誘う。
日本料理店で食事を楽しむ中、ストレスの原因は結婚が白紙になったからだろう?と、祈夜が気遣いながらも深い質問をする。
破局したのは、元カレが友人と陰で付き合っていて相手が妊娠したからだと正直に話をする琴莉。
祈夜の妹も5年前、結婚直後から夫の浮気に悩まされていて、のちにDVに発展したために強く離婚を勧めたという身内話を琴莉に聞かせる。
妹は現在幸せに暮らしている、だからそんな不誠実な男とは離れてよかったんだと琴莉をやさしくなぐさめる。
憂鬱な気分を変えるため、次はどこかへ出かけようと祈夜がデートに誘う。
動物好きな琴莉の希望で、ふたりは水族館へ行き、楽しいひとときを過ごす。

結婚が取りやめになったことで、会社では新郎に逃げられたと噂が広がっていた。
浮いている琴莉を励まそうとする後輩の乃亜(のあ)から食事に誘われる。
しかし行ってみるとそこは合コンの場で、琴莉は仕方なくやり過ごそうとするが、同じ店に偶然居合わせた桂花に見られてしまう。
桂花はずいぶん前から祈夜が好きなのだと琴莉にはっきりと宣言する。
救急車で運ばれたときに祈夜が付き添ったことも聞いて知っていて、やさしくされているのを見るのは不愉快だとキツい言葉を言い放つ。
琴莉は、彼には自分よりも桂花のほうが合うのだろうと考えて落ち込む。
後日、桂花は祈夜に告白をするが、気持ちには応えられないと振られる。

・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━…‥

※これ以降はネタバレになるため取り下げました。ご容赦くださいませ。
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