モノノケモノ
「もちろんです!

服はこちらで用意させていただきますので」


「じゃあちょっと待っててください。

靴履いてきますから」
玄関の戸を開けたままにして、中に戻る。

手に持ったままだった回覧板を置いて、運動靴を履いた。


「ばーちゃーん!

ちょっと出かけてくるー!」


台所にいるであろう祖母に一声かけて、外に出た。


「お待たせしました」


にっこり笑った彼女は、私の手を取り、左側へ歩き出した。
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