モノノケモノ

朝御飯

さて、時刻は午前7時。

居間にはカラス族が1人と所属不明が3人(うち1人は失神中。ピクリとも動かない)。

タヌキ族が1人に鬼の子が1人とヒト族が1人。


なんだろう。

非常に微妙な空気だ。

というか、お腹が空いた。


「月浦さん、お茶と朝御飯どっちがいいですか?」


「は?」


月浦さんは目を丸くする。


「いや、私、朝の6時に叩き起こされて、朝御飯まだ食べてないんでお腹空いてるんですよね。

もし月浦さん達も朝御飯まだなら一緒にと思ったんですけど。

何があったか知らないですけど、そこの人起きるまでまだしばらくかかりそうでしょう?」

そう言ったとたん、月浦さんの右隣にいる人のお腹がクゥッと鳴った。

彼は月浦さんと違って髪は下ろしており、童顔。

何歳なのかはわからないが、くりっとした丸い目をしていて小動物的に可愛い。

背も低い。

お腹を押さえて真っ赤な顔をしている。


「呉羽(クレハ)!!」


「スイマセン……」
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