桜の木の下で。
封筒。
なんかわからないけど、走って、走って、走りまくった。

学校に着き、桜の木の下に急いで行った。

すぐに、缶箱を埋めた場所を掘った。

「ハァハァハァ……」

息切れしていた。

こんなに疲れたのは、久々な気がした。

缶箱が見つかり、フタを開けたが……

中は前のまま、封筒が1つ。

ドラマの様にはいかない、それが現実。

少しでも期待していた自分が、悲しく哀れに思えた。
 

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