(元)ヤンデレ令嬢でも恋がしたい
「……っ!」

目が覚めると、白い無機質な天井が見えた。すぐにツンと鼻を突く、独特の香り。
…これは薬品?いったい何故?
そもそもここはどこ?

頭を巡る数々の疑問符。
身体を起こそうとすると全身に激しい痛みが走る。
そして自分の右腕に奇妙な管が繋がれていることに気がついた。

「な、なに……なんなのこれは……」

思わず発した声に違和感を覚える。

あら…?
私、こんな声だったかしら。

そう思うと違和感はどんどん強くなり、胸の音が不安と恐怖で大きくなっていく。

白い部屋。
薬品の匂い。
奇妙な家具、道具。
そして身体を動かすのも苦痛なほどの痛み。

なによ、これ。
私はどうしてこんなところに。

見回すと、部屋には他に誰もいない。
使用人たちはどこにいるのかしら。
私がこんなことになっているというのに、なぜ誰もいないの。


「だ、誰か…!誰かいませんの!?」


叫ぶと、身体が痛む。
喉もひりつくように痛い。
でも声をあげずにはいられなかった。

「誰か!早く来てちょうだい!」

すると扉が開き、見覚えのない女性が入ってきた。


緑川(みどりかわ)さん!目が覚めたんですね!」

……え?
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