心の扉
コンコンコン……


今、胸の扉を……


叩いてみました。


扉は、びくともしない様な

頑丈な扉で……


色は……そう…灰色…


ううん…今は、灰色でも…

きっと、その時によって

色が変わります。


小さな…


小さな…


扉です。


(オギャ〜)と私が生まれた時は…無かった…扉に無かった…部屋……。


パパとママは、自分は沢山持っているのに……


子供には、なるべく……
作って欲しくないお部屋
の…多分、ベスト3には、入る…部屋……。



………そう………


……嘘の部屋です。………


一番最初に…その部屋のドアを(カチャ)っと開けて入ったのは……?


きっと


6才の頃の私……


ピアノの練習が嫌で…


嘘をついて、公園で ブランコに揺られながら……


一生懸命作った、お部屋への………お客さん。


時間を合わせ……


家に帰り……


ママに、「ピアノのお稽古ちゃんと行った!?」って聞かれて…

「うん…」


と答えた瞬間に……


私の心にそのお部屋は……

出来ました。
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop