この恋は妄想じゃありません

瀬名くんからの愛が止まりません

「じゃー私塾あるんで!」



乃愛ちゃんは、さようならとすぐにいなくなってしまった。



「あーよかった」


「え?」


「俺さ、ずっと俺ばっかり好きなんじゃないか心配だったの」


「そんなこと…!」



瀬名くんばかり好きだなんてありえない。



「先輩のヤキモチとか可愛すぎ」



またサラッとそんなことを言う。



きっと瀬名くんが思っているより私は瀬名くんのことが好きだ。



幸せな気持ちで、家に帰って執筆したら筆がのって上手くかける。



瀬名くんと付き合い始めてから、「スピカ」内の人気小説の順位がどんどん上がっている。



悩み事が無くなって、何も気にせず書けるようになったのと。




…あと瀬名くんのおかげで恋を知れたからだと思う。




そしてなんと、書籍化も決まった。



編集部さんからメールが来た時は嬉しくて涙が出ちゃった。



何か、瀬名くんに私も恩返し出来ればいいんだけどなぁ。



そんなことを考えていたある日のこと。



昼休み、瀬名くんと一緒にいたら、瀬名くんのスマホが鳴った。



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