鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「家事なんてハウスキーパーにでも任せておけばいいでしょう。あなたでなければならない理由は? 羽白家のためになにをしてくれるというの?」

「私は……」

「悠生は羽白家の跡継ぎです。医療に対して理解のある女性でなければ、我が家の嫁は務まりません」

「それなら心配しなくていい。彼女は元看護師だ。俺と出会ったのも医療現場だった」

 ここでようやく、彼女の視線が悠生さんに移った。

「元? 今は違うということですか?」

「はい。諸事情により、今は一般企業に勤めています」

 これは私から説明したほうがいいだろうと、彼の気遣いを理解したうえで口を開く。

< 74 / 337 >

この作品をシェア

pagetop