きみの本気は分かりづらい
「はい、あーん」

「いらない」

「えー…頑張って作ったのに…」



今日も今日とて
長年培った鉄壁のポーカーフェイスで
ゆう兄の溺愛を突っぱねる




お昼休み


体育館の2階のギャラリー

その片隅の物置スペース


狭いけど
置かれた荷物で人目を避けれて
天窓から、あたたかい光が差し込む


滅多に人が来ないその場所は
私のお気に入りの場所


そして


対ゆう兄用の隠れ場所でもあったんだけど…



悲しいことに

とうとう、本日
ゆう兄に見つかってしまった



……ひとりで
ゆっくりお昼食べようとしてたのに…
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