きみの本気は分かりづらい
……そう、だよね

嫌なら、無理に参加しなくても
見逃してもらえるはず…


「うん…」


ふたりに慰めてもらい
私はなんとか気持ちを浮上させ

改めて、プリントに目を走らせる



「えーと…なになに
トレジャーハンティングは1、2年混合のチーム戦
ひとつだけ、宝箱に入った大量のコインを用意しており、一発逆転も可能」

「でも、それ見つけるの大変そう」

「難易度は高いだろうな
でも、色んな場所に
コインの隠し場所のヒントがあるみたいだから
それで普通に枚数稼ぐのもありだな」

「先にヒントを見つけた人が有利だね」

「獲得枚数が1位のチームには
購買、食堂、1ヶ月無料券を贈呈」

「なんて魅力的なの…っ」



同じように、プリントを凝視していた
杏里と津嶋君は
その内容に、わくわくと胸を踊らせている
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