January〜新しい二人になろう〜
「いいね。飲みたい」

椿と恋雪は甘酒を購入し、飲み始めた。甘酒はおいしい。しかし椿は気になることがあった。それは恋雪の視線である。何故かジッと椿を見てくるのだ。

「恋雪、どうしたの?そんなにジロジロ見られると恥ずかしいよ」

「いや、椿の振袖姿を見るのは今年で最後になるから。しっかり見ておこうと思って」

「ど、どういうこと?まさかあたしとこの場で別れる気?」

動揺して椿は甘酒の入った紙コップを落としそうになった。しかし恋雪は穏やかな顔をしている。別れ話をする雰囲気ではない。

「椿、振袖って着れる人に条件があるでしょ?知ってる?」

「条件……」

すぐに椿はハッとした。そして恋雪を見つめる。恋雪が何を伝えたいのかすぐにわかった。嬉しさで胸が高鳴り、身体中が熱くなっていく。しかしーーー。

「ちゃんと言葉にしてよ」

椿が口を尖らせると、恋雪は「そ、そうだよね」と顔を真っ赤にしながら言った。そして椿の耳元に口を近付けていく。

「僕と、家族になってください」
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

海洋生物に愛されて、夜も眠れない!?

総文字数/12,193

恋愛(逆ハー)28ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「……無理をするな。頼ってくれ。甘え方がわからないなら、教えてやる」 「ねぇ〜。僕可愛いでしょ?結婚しよ〜!」 「すごく可愛いです。食べちゃいたいです」 擬人化した海洋生物にモテるって、私だけじゃない?
The Brave

総文字数/39,011

ファンタジー89ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「独りやったら、絶望しかなかった。でも今はさ、独りとちゃうから」 「家の名に縛られることはないと思うよ。自分で自分の道を切り開かなきゃ、人生を生きる意味がない」 「二人はわたくしにとって、大切な家族です。愛しい二人を放ってはおけませんわ」 「怖いと思うことは別に悪いことじゃねぇ。怖さは自分の身を守るためにある感情だからな。逃げるということも、一つの道だ。立ち向かっていくことだけが、正しいわけじゃない」 「守ってあげられなくて、ごめんね。勇気がなくて、本当にごめんなさい」 「こっちのことより自分を大事にしなよ〜?自分自身が壊れちゃったら意味ないよ〜」 独りじゃない。だから、戦える。
恐怖探偵団と真夏の神隠し

総文字数/19,561

ホラー・オカルト44ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
初めてのことに手が震える。怖い。すごく怖い。悪いことばかり考えてしまう。だけどーーー。 「みんながいれば絶対大丈夫だよ!」 諦めたくない!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop