すべての愛を君だけに。
「明日、一緒に昼飯食べに来ていい?」
「うん、3人で食べよ」
「うーん、俺は2人がいいんだけど…まあいいや」
「部活頑張ってね」
「ありがと、また明日」
慶くんに手を振って立ち上がり、カバンを持って…小さく深呼吸。
大丈夫大丈夫
話聞いて、適当に返事して出来るだけ早く帰ろ。
もう1回深呼吸。
…よしっ。
教室の外で待つ歩ちゃんのもとへ行く。
「お待たせ」
「俺が来なかったら天ヶ瀬と帰ろうって思ってただろ」
歩ちゃんが先を歩く。
思ってないよ
…なーちゃんと帰ろうとは思ったけど。
後ろ姿までかっこいいなんてどうなってるの。