すべての愛を君だけに。

「明日、一緒に昼飯食べに来ていい?」


「うん、3人で食べよ」


「うーん、俺は2人がいいんだけど…まあいいや」


「部活頑張ってね」


「ありがと、また明日」






慶くんに手を振って立ち上がり、カバンを持って…小さく深呼吸。


大丈夫大丈夫
話聞いて、適当に返事して出来るだけ早く帰ろ。


もう1回深呼吸。
…よしっ。


教室の外で待つ歩ちゃんのもとへ行く。






「お待たせ」


「俺が来なかったら天ヶ瀬と帰ろうって思ってただろ」






歩ちゃんが先を歩く。


思ってないよ
…なーちゃんと帰ろうとは思ったけど。


後ろ姿までかっこいいなんてどうなってるの。


< 108 / 393 >

この作品をシェア

pagetop