すべての愛を君だけに。
こういう時、親がいたら無理にでも食べないと怒られるんだろうけど私にはその親が遠くに居ないからそんなことも無い。
…いいんだか、悪いんだか。
『ちゃんと飯食ってんの?』
『今度、一緒に飯食べにいこう』
『ちゃんと食べてるかの確認』
ふと、頭に歩ちゃんの声が再生された。
ずっと前からわたしのことを心配してくれてた。
指切りまでした約束、もう忘れてる…よね。
歩ちゃんは、わたしのことなんてどうも思っていない、そう頭ではわかっているのに。
ここ最近の言動や、さっきも助けてくれた。
わたしは姪。
そう言われたのに…まだ、どこかで何かを期待している。