すべての愛を君だけに。
………写真撮っちゃダメかな…。
寂しい時とか、会いたい時に見る用に欲しい…。
わたしはカーディガンポケットからスマホを撮り出してカメラを起動させる。
カシャッとシャッター音が鳴ると、一瞬だけ視線が私のほうを見る。
「盗撮すんな」
「景色撮っただけだもん」
「嘘つけ、こっちにカメラ向けてただろ。消せよー」
「やーだっ」
ロック画面にしちゃおっ。
せっせと撮った写真をロック画面と待受画面に設定する。
画面がつく度、歩ちゃんの運転姿が拝める…!
これでしばらくは生きていける!
「写真なんか撮ってどうするんだよ」
「そりゃ、寂しいなーとか会いたいなーとか思った時に見るため!」
「思ったなら連絡すればいいだろ」