すべての愛を君だけに。
「雨のバカ!」
「ごめん…っ」
「ほんとに…ほんとにバカ」
なーちゃんに話せて少し軽くなった気がする。
わたしの大切な大好きな友達。
自分の事のように喜んで悲しんで泣いてくれる。
なーちゃんが居てくれてよかった。
「じゃあお父さん達のところに行くんだ」
「うん…」
涙を拭いて落ち着いたわたし達はなーちゃんが買ってくれた飲み物を飲みながら話を続けた。
少し冷めてしまったレモネードは酸っぱさが少し強くなった気がする。
「雨はそれでいいの?」
「よくないよ…だけど」
わたしじゃどうすることも出来ない。
お父さん達のわたしを日本から出して歩ちゃんから離したいって気持ちも…分かりたくないけど少しだけ分かる。