ヴァンパイアに狙われています!〜運命は危険な出会い〜
昊葉会長が、私に抱きついている那津葉先輩を引き離す。


そのことに怒ったのか、那津葉先輩がぷくーっと頬をふくらませてそっぽを向いている。


あれっ?


那津葉先輩って会長のこと“紀羅くん”って呼んでたっけ?


疑問が浮かび、「ううん…」とうなっていると昊葉会長が言った。


「じゃあね恋星さん、また明日」


私はハッとして、そさくさと生徒会室から出ていった。


それから、雨晴さんを少しでも待たせないようにと急いで正門に向かった。


靴を履き替えて昇降口を出ると、金髪の女子生徒が立っていた。


この目立つ髪色は、きっと雨晴さんだ。


「雨晴さん!遅れてすみません!!」


その言葉に反応して雨晴さんがこちらを見る。


そして、ぱあっと笑顔になった。


「大丈夫よ、生徒会のお仕事お疲れ様!さあ、帰りましょう」


1時間も待たせてしまってさすがに帰っていたり、怒っていたりすると思っていたけれど…平気だったみたいだ。
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