はるけき きみに  ー 彼方より -
 ずっと以前に鹿島屋敷を訪れたことがある。
 思いがけなく紫音が連れて来られていた。

 あのとき、鹿島は操舵輪のことを聞いていた。
 紫音が答えられずにいると癇癪を起した。
 いきなり手を上げて殴りつけようとする。

 そのとっさのとき、マシューが彼女をかばったのだ。

 彼は滔々と銃の理論を聞かせて見せた。
 その成り行きに、鹿島が振り上げた手を止めたのだ。

 あの場面は鮮烈だった。
 今でもはっきり脳裏に浮かんでくる。

 そして、マシューが銃について熟知していることも明らかになった。

「実は・・」
 石川が切り出した。
「一人だけそんな人物を知っているのです」

 その言葉に徳兵衛が身を乗り出した。

「だ、誰なのですか、それはいったい」
















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この物語を読んでくださってありがとうございます。 ◆ ◆ ◆ 以下、主要な経過を書き出しました。 歳の交換でアーロンが49歳から30歳になった事情 : [衝撃の出来事] P.119~ 歳の交換後、若くなったアーロンを受け入れた執事やリズの心情・違和感 : [前途に向けて] P.382~ この国の成り立ち、三大豪族の子孫であるアーロン (三大豪族とはグリンドラ家、ハインツ家、レブロン家) それゆえ彼を新国王に推すシュテルツの心情・言葉 : [前途に向けて] P.387

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