学校の人気者は私だけを離してくれない
冬人くんは少し黙った。
そして。
「ダメ。」
はっきり言った。
「俺には彼女がいる。」
「本気なの?」
「本気。」
「そんなに好き?」
その時。
冬人くんは少しだけ笑った。
「うん。」
私は思わず涙が出そうになった。
嬉しくて。
安心して。
胸がいっぱいだった。
だけどその直後。
美玲さんは私を呼び出した。
屋上。
二人きり。
「紗羅ちゃん。」
「……はい。」
「私ね。」
美玲さんは笑った。
でも少し寂しそうだった。
「負けたみたい。」
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