The previous night of the world revolution5~R.D.~
「そんな顔しなくても、ちゃんと味方してあげますよ。我々も、『天の光教』はいけ好かないんでね」
「…味方してくれるのか?」
きょとん、と首を傾げるオルタンス。
気持ち悪っ。
「えぇ。さっきのは軽い冗談なので」
「そうか」
ルーシッドやリーヴァの顔には、安堵の表情が広がったが。
相変わらず血管の切れやすいアストラエアは、いきり立って声を荒らげた。
「貴様、ふざけるな!ふざけて良い状況ではないだろうが!」
おー怒ってる怒ってる。あーこわ~い。
「見て~ルルシー。年老いたワンコがなんか吠えてますよ~。わんわん!って。躾のなってない犬は嫌ですね~」
「…躾がなってないのはお前だろ…」
え?ルルシー何か言った?
「っ!貴様…!」
ぶちギレたアストラエアが、立ち上がろうとした。
お?やるか?
やるなら受けて立とうと思ったが、その前にアストラエアをオルタンスが止めた。
「やめろ、アストラエア。『青薔薇連合会』を敵に回すな」
「だが…!」
「折角味方してくれると言ってるんだ。機嫌を損ねて良い相手じゃない」
ご自分の立場を、よく分かっているようで。
そういうところは好感が持てるよ。
「こいつらが『味方する』と言っても、その言葉を真に受けて良いのか?『天の光教』と結託して、我々を罠に嵌めようとしている可能性も…」
「勿論その可能性はある。だが、元々『天の光教』が『青薔薇連合会』と組んで敵に回れば、我々は終わりなのだ。彼らが味方してくれると言うなら、それに賭けるしかない」
「…」
これには、アストラエアも何も言えない。
『天の光教』だけなら、帝国騎士団だけでも何とか出来るだろう。
だが、そこに俺達『青薔薇連合会』が加われば。
最早、帝国騎士団に勝ち目はない。
よく分かってるじゃないか。
「…安心して良いですよ。我々はあなた方の味方ですから」
「どうやって信じようか」
「だって俺達、既に『天の光教』に喧嘩売ってますし」
「…!?」
今回は、『シュレディンガーの猫』のときのように、二枚舌を使う必要はない。
心から、帝国騎士団の味方につくと言ってやれる。
だって俺、既にルチカ・ブランシェットと大喧嘩かました後なのだから。
「…味方してくれるのか?」
きょとん、と首を傾げるオルタンス。
気持ち悪っ。
「えぇ。さっきのは軽い冗談なので」
「そうか」
ルーシッドやリーヴァの顔には、安堵の表情が広がったが。
相変わらず血管の切れやすいアストラエアは、いきり立って声を荒らげた。
「貴様、ふざけるな!ふざけて良い状況ではないだろうが!」
おー怒ってる怒ってる。あーこわ~い。
「見て~ルルシー。年老いたワンコがなんか吠えてますよ~。わんわん!って。躾のなってない犬は嫌ですね~」
「…躾がなってないのはお前だろ…」
え?ルルシー何か言った?
「っ!貴様…!」
ぶちギレたアストラエアが、立ち上がろうとした。
お?やるか?
やるなら受けて立とうと思ったが、その前にアストラエアをオルタンスが止めた。
「やめろ、アストラエア。『青薔薇連合会』を敵に回すな」
「だが…!」
「折角味方してくれると言ってるんだ。機嫌を損ねて良い相手じゃない」
ご自分の立場を、よく分かっているようで。
そういうところは好感が持てるよ。
「こいつらが『味方する』と言っても、その言葉を真に受けて良いのか?『天の光教』と結託して、我々を罠に嵌めようとしている可能性も…」
「勿論その可能性はある。だが、元々『天の光教』が『青薔薇連合会』と組んで敵に回れば、我々は終わりなのだ。彼らが味方してくれると言うなら、それに賭けるしかない」
「…」
これには、アストラエアも何も言えない。
『天の光教』だけなら、帝国騎士団だけでも何とか出来るだろう。
だが、そこに俺達『青薔薇連合会』が加われば。
最早、帝国騎士団に勝ち目はない。
よく分かってるじゃないか。
「…安心して良いですよ。我々はあなた方の味方ですから」
「どうやって信じようか」
「だって俺達、既に『天の光教』に喧嘩売ってますし」
「…!?」
今回は、『シュレディンガーの猫』のときのように、二枚舌を使う必要はない。
心から、帝国騎士団の味方につくと言ってやれる。
だって俺、既にルチカ・ブランシェットと大喧嘩かました後なのだから。