The previous night of the world revolution5~R.D.~
逆らった者は粛清する。マフィアとして、当然の掟。

奴らも、それくらいは覚悟してますよね?

「で、早速殴り込もうと思うんだけど…」

「私が行くわ!私の責任だもの。私が始末をつけるわ」

シュノさんが、真っ先に立候補した。

早い早い。

「うん、シュノには参加してもらうつもりだよ。それから、ルルシーとルレイアにも頼みたくてね」

ほう。

「二人は巻き込めないわ。私の責任なんだから。私が一人で…」

「駄目だよ。向こうだって、一応マフィアなんだから。それに、『アンタレス』の構成員は、申告してる人数より多いんだ。予想以上の戦力があってもおかしくない」

シュノさんの申し出を、アイズが却下した。

シュノさんの実力を疑っている訳ではないが。

確かに、『アンタレス』が予想以上の戦力を持っていたとしたら。

いくらシュノさんでも、不意を突かれてしまうかもしれない。

ましてや、今回はホームではなく、敵の拠点…つまりアウェイで戦うことになる訳だし。

何かしらの対策を立てている可能性もある。

シュノさん一人だけでは、危ういことがあるかもしれない。

それでアイズは、わざわざ俺達のもとに来たのだ。

シュノさんと俺とルルシー三人なら、戦力としては充分だろうから、と。

「良いですよ。シュノさん、一緒に行きましょう」

「でも…ルレイア」

「丁度暴れたくなってきたところでしたし。ねっ、ルルシー」

「俺は別に暴れたくはないが…。そこまで俺達を舐めてくれた奴らには、お礼をしないとな」

ほらほら。ルルシーもこう言ってる。

「そうと決まれば、早速殴り込みに行きましょうか」

久々に、俺のデスサイズの出番である。

『天の光教』の件以降、初だな。
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