運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている
徹の覚悟
年が明けて新年。
年末ギリギリまで勤務していた徹も年明けの出勤は3日からと言うことで、元旦には二人で初詣に行き、竜星も交えて幸せなお正月を過ごさせてもらった。
年末にフィアンセと名乗る女性と2人でいるところを見てしまったことに対して思うところがないわけでもないが、不思議と不信感はなく今こうしていることが嬉しいと思えた。
それだけ私は徹に夢中だってことなのだろう。
「梨々香、今日は仕事?」
正月休みも終わり、やっと日常に戻った週末の日曜日。
朝から外出の支度をする私に徹がたずねた。
おそらく、今日は休日出勤なのかと思ったのだろう。
しかしそういう徹だって、朝からスーツに着替えている。
「今日は容子と約束があるの」
「そうか」
なんて、本当は嘘。
今日は別に用事があるのだが、徹には言えない。
「徹は仕事?」
いつもとは雰囲気の違うスーツ姿に逆に尋ねてみた。
「うん、野暮用だ」
「そう」
それ以上は言わないし、それ以上は聞かない。私たちはそんな関係だ。
「夕方には帰るよ」
何とも言えない空気の中朝食を済ませて、徹は出て行った。
私も洗濯と部屋の掃除を済ませると外出した。
年末ギリギリまで勤務していた徹も年明けの出勤は3日からと言うことで、元旦には二人で初詣に行き、竜星も交えて幸せなお正月を過ごさせてもらった。
年末にフィアンセと名乗る女性と2人でいるところを見てしまったことに対して思うところがないわけでもないが、不思議と不信感はなく今こうしていることが嬉しいと思えた。
それだけ私は徹に夢中だってことなのだろう。
「梨々香、今日は仕事?」
正月休みも終わり、やっと日常に戻った週末の日曜日。
朝から外出の支度をする私に徹がたずねた。
おそらく、今日は休日出勤なのかと思ったのだろう。
しかしそういう徹だって、朝からスーツに着替えている。
「今日は容子と約束があるの」
「そうか」
なんて、本当は嘘。
今日は別に用事があるのだが、徹には言えない。
「徹は仕事?」
いつもとは雰囲気の違うスーツ姿に逆に尋ねてみた。
「うん、野暮用だ」
「そう」
それ以上は言わないし、それ以上は聞かない。私たちはそんな関係だ。
「夕方には帰るよ」
何とも言えない空気の中朝食を済ませて、徹は出て行った。
私も洗濯と部屋の掃除を済ませると外出した。