運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている

快適な生活

ピピピ。
午前6時。
いつものようにスマホのアラームが鳴る。
普段から寝起きがいい私は、布団の中で伸びをしてゆっくりと起き出した。

佐山先生のマンションに住むようになって1週間。
火事で家財のすべてを失った私は佐山先生に用意してもらった服や日用品をありがたく使わせてもらいながら生活をしている。
4LDKだというマンションの中をすべて見たわけではないが、寝室として使ってくれと言われたゲストルームには大きなダブルベッドと専用のバストイレが付いていて、どこかの高級ホテルかしらと思うくらい豪華な造り。
その上部屋から見下ろす東京の景色も素晴らしく、私は夢のよう時間を過ごさせてもらっていた。
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