運命みたいな恋は、ほら!すぐそこに転がっている
おいしいモーニングをいただき、ゆったりしたひとときを過ごした後、家具を見ようと大型両班店へと向かった。
前の店でいただいたモーニングやエプロンのお金を徹さんがまとめて払っていたのが気にはなったけれど、人前でお金を話をするのもどうかと思い口には出さなかった。
まぁいい、家に帰ってからゆっくり話そうと、私は黙っていた。

「梨々香の部屋には、机やドレッサーがないだろう。不便じゃないのか?」
「いえ、大丈夫です。小さいですが、サイドテーブルもありますし、今のところ困ってはいません」

ゲストルームと言うだけあって、私が使っている寝室には最低限の家具しか置いてはいない。ただ長く住むわけでもなく、私はそれに対して不便を感じてはいない。

「他に何か欲しいものはないのか?」
「そうですね・・・じゃあ、食器を買いたいです」

私は少し考えてから食器を売っているフロアに行きたいとお願いした。
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