ソレが出て来る話を聞かないでください
「あの話って、彩音が俺に話してくれたアレで合ってるよな?」
「たぶん、そうだと思う」

ワタシはお姉ちゃんだから、ワタシが双子の面倒をみます。
ワタシのお母さんは心の病気だから、支えてあげます。

ワタシはワタシの名前を知りません。
昔はあったけど、忘れてしまいました。

それからお母さんは首がとても長くなりました。
濁った水も出てきます。

ワタシも双子の兄弟も同じだから大丈夫です。
みんな仲良く揺れています。

だけど少しさみしいな。
自分の名前がないからです。

昨日話したことをもう一度話ました。
その間悟志はずっと黙っていました。

悟志もきっと、私と同じでこのお話を一語一句間違えずに話す事ができるはずです。
本人ももう気が付いていたと思いますが、悟志はやっぱり黙っていました。
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