ソレが出て来る話を聞かないでください
作者が『怒らない』と言ったことで小野彩音さんはホッとしたようにほほえみました。
さっきまで緊迫した様子で自分たちに起きたことを話していたので、その表情がやっと年相応の中学生らしいものに見えました。
こうして怖い話をリモートで聞いている内に、小野彩音さんの年齢を実際よりもかなり上のように感じられていたので、こちらもなんとなく安心して、つられて笑いました。
「史也くんの妹さんはなんともなかったんだね?」
「はい。史也くんは自分の家族には昔話をしていなかったみたいです」
小野彩音さんよりももっと小さな子が被害にあっていなくて、本当によかったと思います。
もしソレが小さな子にも見えていたら、精神に異常をきたしていたかもしれませんから。
史也くんも、小さな自分の妹にはこの話をするべきじゃないと、直感的に感じていたのかもしれません。
「先生、明日も今日の続きを聞いてくれますか?」
もちろん。
と、返事をしようとしてカレンダーに目をやり、今日が12月30日だということに気が付きました。
さっきまで緊迫した様子で自分たちに起きたことを話していたので、その表情がやっと年相応の中学生らしいものに見えました。
こうして怖い話をリモートで聞いている内に、小野彩音さんの年齢を実際よりもかなり上のように感じられていたので、こちらもなんとなく安心して、つられて笑いました。
「史也くんの妹さんはなんともなかったんだね?」
「はい。史也くんは自分の家族には昔話をしていなかったみたいです」
小野彩音さんよりももっと小さな子が被害にあっていなくて、本当によかったと思います。
もしソレが小さな子にも見えていたら、精神に異常をきたしていたかもしれませんから。
史也くんも、小さな自分の妹にはこの話をするべきじゃないと、直感的に感じていたのかもしれません。
「先生、明日も今日の続きを聞いてくれますか?」
もちろん。
と、返事をしようとしてカレンダーに目をやり、今日が12月30日だということに気が付きました。