B4サイズに魔法をつめて
冴島くんも「そうだよ」と、真昼を止めようとしたけれど、本人はケロッとした表情で、
「本当に怖くないから、大丈夫なんです」
と言って、「それよりも」と続けた。
「師匠の漫画を読めなくなるほうが、よっぽど嫌で、よっぽど怖いんです」
「えっ」
真昼はニッコリ笑って、
「行って来ますね」
と、さっさと歩いて行く。
馬場さんがイラついた様子で、
「早く来いよ!!」
と、真昼の制服の襟を掴んだ。
私と冴島くんはじっとなんかしていられなくて、ふたり同時に、
「やめなよ!」
と叫び、真昼のもとへかけ寄った。
冴島くんが教室内に残っている他のクラスメイトに、
「誰か先生を呼んできて」
と声をかけたけれど、誰も何のアクションも起こさない。
それどころか、「何慌ててんの、いつものことじゃん」という声まで聞こえる。
(……そうだ。そうだった……)
ほんの少し前まで。
私も見て見ぬふりをしていたことを、思い出す。
「本当に怖くないから、大丈夫なんです」
と言って、「それよりも」と続けた。
「師匠の漫画を読めなくなるほうが、よっぽど嫌で、よっぽど怖いんです」
「えっ」
真昼はニッコリ笑って、
「行って来ますね」
と、さっさと歩いて行く。
馬場さんがイラついた様子で、
「早く来いよ!!」
と、真昼の制服の襟を掴んだ。
私と冴島くんはじっとなんかしていられなくて、ふたり同時に、
「やめなよ!」
と叫び、真昼のもとへかけ寄った。
冴島くんが教室内に残っている他のクラスメイトに、
「誰か先生を呼んできて」
と声をかけたけれど、誰も何のアクションも起こさない。
それどころか、「何慌ててんの、いつものことじゃん」という声まで聞こえる。
(……そうだ。そうだった……)
ほんの少し前まで。
私も見て見ぬふりをしていたことを、思い出す。