悪魔の様なキミに恋してる
プロローグ
「羽瀬さん、悪いんだけど、この資料今日中に纏めてもらってもいいかな?」
月末、納品書の整理を終えた私が次の仕事に取り掛かろうと別の資料を手にしかけたその時、営業課エースと言われる同期の矢地 海都くんにそう声を掛けられた。
「あ、うん、分かった」
差し出された資料を受け取ると彼は私に微笑みかけてくるけれど、私はそれに応えずすぐに視線を目の前にあるノートパソコンへ移した。
私は中学高校と女子校だった事から異性にあまり耐性が無く、大学で共学になったものの恋愛とは無縁の人生を歩んできた。
それだからか、周りが矢地くんを【紳士で爽やかイケメン】といって騒いでいるのは知ってるけれど、私はあまり彼に興味は無かった。
先程の矢地くんの微笑みも、周りの女子なら嬉しくて喜んでいるのだろうけど、仕事を頼まれただけだし、別に微笑み返す必要も無いかなと思いなんの反応も示さなかったのだけど、周りの子たちはその事について面白く無かったようで、
「羽瀬さんってホント冷めてるよね」
「海都くんの微笑みにニコリともしないなんてねぇ」
なんて揶揄するような声が聞こえてきたけれど、別にどう思われてもいいと思っている私は何事もなかったかのようにカタカタとキーボードを叩きながら会議資料を作り始めた。
大手菓子メーカーの営業事務として配属されて早四年、ひたすら真面目に働いていた。
洒落っ気もなく、イケメン相手にニコリともしない私は周りからしてみると、とにかくつまらない人間だと思う。
でも、別に仕事中に馴れ合おうとも思わないし、別の課には同期で仲の良い子もいるから職場に来る事自体は苦でもないし、平凡でたまに小さな幸せを感じられる、そんな毎日を送れていればそれで良かった。
恋愛だって、いずれ自分に合った人と出逢ってゆっくり育んでいければ良い、そう思っていたのに……私の日常は週末を堺に変わってしまう事になる。
月末、納品書の整理を終えた私が次の仕事に取り掛かろうと別の資料を手にしかけたその時、営業課エースと言われる同期の矢地 海都くんにそう声を掛けられた。
「あ、うん、分かった」
差し出された資料を受け取ると彼は私に微笑みかけてくるけれど、私はそれに応えずすぐに視線を目の前にあるノートパソコンへ移した。
私は中学高校と女子校だった事から異性にあまり耐性が無く、大学で共学になったものの恋愛とは無縁の人生を歩んできた。
それだからか、周りが矢地くんを【紳士で爽やかイケメン】といって騒いでいるのは知ってるけれど、私はあまり彼に興味は無かった。
先程の矢地くんの微笑みも、周りの女子なら嬉しくて喜んでいるのだろうけど、仕事を頼まれただけだし、別に微笑み返す必要も無いかなと思いなんの反応も示さなかったのだけど、周りの子たちはその事について面白く無かったようで、
「羽瀬さんってホント冷めてるよね」
「海都くんの微笑みにニコリともしないなんてねぇ」
なんて揶揄するような声が聞こえてきたけれど、別にどう思われてもいいと思っている私は何事もなかったかのようにカタカタとキーボードを叩きながら会議資料を作り始めた。
大手菓子メーカーの営業事務として配属されて早四年、ひたすら真面目に働いていた。
洒落っ気もなく、イケメン相手にニコリともしない私は周りからしてみると、とにかくつまらない人間だと思う。
でも、別に仕事中に馴れ合おうとも思わないし、別の課には同期で仲の良い子もいるから職場に来る事自体は苦でもないし、平凡でたまに小さな幸せを感じられる、そんな毎日を送れていればそれで良かった。
恋愛だって、いずれ自分に合った人と出逢ってゆっくり育んでいければ良い、そう思っていたのに……私の日常は週末を堺に変わってしまう事になる。
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