君を思うと、胸がぎゅっと痛くて
そのままとぼとぼ歩いて、バス停までたどり着いた。

「ねえお姉ちゃん、どうしたの? すごくつらそうな顔してるよ?」

小学生くらいだろうか、すごく綺麗な青い瞳をしたお人形さんのような見た目の女の子に声をかけられた。

「なんでもないよ」

「なんでもなくないよ、つらい時はセンセにちゃんと言った方がいいよ。小夏もそうしてるから」

「君、小夏ちゃんって言うんだ。ありがとね、でも、私もう治んないみたいなの。諦めるしかないの」

「んー。そんなの分かんないじゃん! 明日には大丈夫になるかもしれないよ」

「はは、そうだね」

こんな楽観的に生きられたら、私の未来も変わってたのかな。

「……そうだ。明日には分かんねぇんだから、今日できることは後悔しないように今日やるんだよ」

気が付くとアキ先生にまた腕を掴まれてた。
じゃあね〜と、小夏ちゃんに手を振るアキ先生。
病院の方に戻されていく。

「なんで?」

「は? 優しくしないでってなんだよ。聞こえないとでも思ったか? 俺が同情でさゆを診てるとか思うな。それに逃げるな。俺も忙しくてすぐ抜け出したりできねえから、お前からちゃんと来てくれなきゃ困るんだよ」

「ごめん」

「そうそう、少しはさっきの子を見習って素直になれ」
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