Music of Frontier
…結局。

俺のカンニング疑惑は証拠不十分で、退学処分になることはなく。

三日ほどの自室謹慎で放免され、四日目からは無事に授業に出ることが出来たが。

しかし、俺のカンニング疑惑はクラス中に広がっていた。

クラスメイトはひそひそと俺の噂をするし。

今ではクラス中が、「ルトリアはカンニングをして試験をパスしている」と思っていた。

とんでもない誤解だったが、俺がいくら「やってない」と言っても、誰も信じてはくれなかった。

何よりショックだったのは、あれ以来、イーリアが口を利いてくれなくなったことだった。

イーリアは俺がカンニングしたという噂を信じているのか、彼はあれからずっと、俺を避けていた。

他のクラスメイトにひそひそされるのはまだ耐えられたが、友人だと思っていたイーリアに無視されるのは辛かった。

唯一の味方は、エミスキーとラトベルの二人だけ。

でもその二人も、いつまで俺の味方をしてくれるか分からなかった。

というのも、俺の味方をしているせいで…エミスキーとラトベルの二人も、風当たりが強くなってきたからである。
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