Music of Frontier
その日、俺は朝から爆睡していた。

いきなり何の話かと思うかもしれないが、実は前の晩、俺とミヤノがラジオ担当だったのだ。

しかも昨夜のラジオは、超豪華版で、いつもより長い30分のラジオだった。

ラジオが終わった後は、スタッフの皆さんでお疲れ様会をした。

その為、帰ってきたのは明け方。

ユーリアナさんがあらかじめ今日のスケジュールを空けてくれたので、今日は遠慮なく寝ることにした。

ルクシーはお仕事なので、俺だけ寝てるのは申し訳ないのだが。

「行ってらっしゃいルクシー。俺の屍を越えて」

「良いからお前は寝てろ。もう既に半分寝てるだろ」

というやり取りをして、俺はベッドに倒れ込むように夢の世界に旅だった。

…のだが。

眠りについて三時間足らずで、ルクシーのお母さんが、申し訳なさそうな顔で俺を起こしに来た。
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