DEAR 2nd 〜Life〜
「…………」
朝岡さんはしばらく動かなくなり
────ズルッ……
あたしもあたしで壁からずり落ち、腰を抜かしたように床にへたり込んだ。
「…………」
───凍てついた空気に、渇いた雰囲気。
………切り裂いたのは
「────…………
………そっか………
俺は一生あいつには勝たれへんって事やな……」
「───…っ…」
違う
「───分かった……
ごめんな……
今まで未練がましく彩の事思ってて……」
謝るのは
「───…もう……
いい加減諦めるから…さ…」
嘘を付いたあたしなのに
「───……彩の前にも……もう顔出さんようにするから……
最後に傷付けて……
ごめん──……」
「…っ…」
─────ポンッ……
朝岡さんはわざわざかかんで、あたしの頭をいつも通り優しく撫でて。
「───…ごめんな……
ありがと……」
今にも泣きそうな笑顔で笑い、立ち上がった。
──────カツン……
あなたの後ろ姿が離れていく。
──────カツン……
待って
──────カツン……
置いてかないで
──────カツン……
一人にしないで
「─────~~ッ……」
声を張り上げて、そう大声で叫びたい。
でも言えない。
───自分の身に降りかかる災難が怖いから。
「……ごめ……なさいっ………」
───…朝岡さんごめんなさい
頑張って生きていれば、
いつか報われると信じて生きていた
それが自分の中で美徳だと信じていたし
そんな頑張っている自分もどこか好きだった
だけどどう頑張っても、
どうにもならないこともあるって知った
………自惚れていたの
だから嘘をついた
だから諦める事を知った
自分で自分を守る道を自ら選んだ
自分の事しか考えてなかった
───……だから気付かなかったの。
あなたが何を伝えようとしてここに来たのかを