DEAR 2nd 〜Life〜
「……玉砕……」
フッと自嘲し、元来た道を一人トボトボと歩いた。
…───遅すぎた。
遅すぎたんだ、何もかも。
話そうって決めるのも、
会いに行こうって決心したのも…
全部…全部…
「───…のに…
あたしが悪いんじゃないのに───……っ!」
どうしてあたしが卑怯者にならなきゃいけないの?
あたしだって楽しみにしてた。
二人だけのクリスマス、
準備してたプレゼントにケーキ。
きっと…
初めて愛し合って迎えただろう朝…。
「────んでっ……
なんでよぉっ──…!」
元はと言えば、ブチ壊したのはあの男達のせいじゃない。
残るのは、見えないけれど深い傷ばかり。
何にも悪くないのに、全部あたしが悪くなる。
「………~~~っ……」
誰も分かってくれない…。
誰も……。
冬の風が吹き荒ぶ冷たい廊下を一人。
フラフラと憔悴しきったあたしが歩いていた。
────…と…
━━━━━バタン!
「──…え!?ちょ、純!?!?
どうしたの?どこ行くの!?!?」
━━━━バタバタ!
廊下に扉を開く音が一際大きく響き渡り、焦るいっちゃんの声が聞こえる。
「───ねぇ純!!!!
音合わせは!?
れんしゅーはどうなるのぉぉぉお~~~~!?!?!?」
…まさか
「───ちょっとめっちゃ急な用事出来た~!
からもう俺歌われへーん!」
「はぁぁぁあ!?!?!?」
……嘘、だよね?
───…半信半疑で振り向いた瞬間、
━━━━━パシッ!
勢い良く手を繋がれ、あたしは驚いて顔を上げた。
「────行こう。」
「…え…」
「───行こう。
やっぱり俺、彩には知らんふりとか出来ひんみたい。」
「…っ…」
風みたいにいきなり現れて、笑うあなたがいた。