DEAR 2nd 〜Life〜
─────“マリア”。
その名前を呼んだ先に見えたのは───……
「──────……」
みんなから距離を置き、窓際で一人腕を組み、窓から景色を見つめている───……
────女の人………
茶色がかったショートカットに、黒い革ジャン。
耳に煌めきを放つ、ゴールドのフープピアス。
切れ長の瞳にキリッとしたアイラインに加えて長い睫毛。
透き通るような白い肌に似合う、胸に光る大きな十字架のネックレス───……。
……すっ……ごい………
───綺麗………!
─────ドキンドキン……!
自分も女なのに、女の人にこれほどドキドキした事なんて、未だかつてない初めての経験だった。
「───…あいつはマリア。
マリア~!!こっち来いって!」
朝岡さんの呼び掛けに一瞬反応してこちらを向いたものの………
─────プイッ。
そっぽを向かれてしまった……。
もしかして……
あたし………
嫌われてるのかなぁ………。
しょぼんとうなだれるあたしを見て、いっちゃんがパッと駆け付けた。
「気にしないでアヤヤ!
あいつはいつもあぁなんだ!超~~~っ無愛想なの!」
──────ギロッ!
今の一言が気に入らなかったのか、マリアさんは瞬時にいっちゃんを睨み付けた。
その睨み様といったら容赦ない。
───こっ……、
こわい…………。
硬直してしまい、ますます固くなるあたしを見た朝岡さんは
「あ゛ー!!!!!もうっ!
───壱!マリア!
お前らこんな時にまでケンカすんなって!
………マリア、頼む。
とりあえずこっち来るだけ来て?」
「……………」
朝岡さんがそう頼むと、
マリアさんは仕方なく従うかのように、しぶしぶこちらへ歩いて来た。