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仕方ない、だってどれだけ努力しても結果が伴うことはなかった。わたしは特別で特殊なんだからって驕っていたのかもしれない。だからわたしは見逃してしまったんだ。いや、自分を正当化したくて見て見ぬふりをしただけなのかもしれない。このままでいいの?なにかと理由をつけて逃げて、逃げて、また逃げて、この先もずっと逃げ続けるの?

あの時、助けられなかった。もう二度あんな思いはしたくない。せめて大切な人達だけでも助けたい、守りたいよ。

── 強くなりたい、もうこの力を言い訳にして逃げ出すのはやめよう。



まだ少しだけ肌寒い風が吹き、桜が舞う季節にわたし達は出会った。わたしはきみに目を奪われ、この出会いはきっと運命なんじゃないかって、そう思わずにはいられなかった。こうしてきみに一目惚れをしてしまったわたしは、恋焦がれる日々を送ることになる。

あなたは運命の出会いって信じる?
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