早乙女くんがヒロイン!?
「姫野弟いるのか…うーん…でもな、うちの妹小二で小さいし…電話口から分かるように騒がしいから迷惑掛けるかもしれないからな…」
「そんな事ないよぉ、うちの弟もまだ小学三年生だから歳近い子いた方が喜ぶかも」
「そうなのか。そしたら、行けると思うけど一応親帰ってきたら妹連れて行って良いか確認してからまた夜連絡してもいいか?」
姫野の弟がありすと歳が近いならかなりちょうど良い。
「うんっ…それじゃあ、また夜にね」
「…あぁ」
電話を切ってありすを見ると、ありすはもう行く気満々だ。
「テレビのところ行くんだよね!?やったー」
「母さんが良いって言ったらだからな?あと絶対良い子にしてろよ」
「良い子にするー!電話の女の人ってカイ君の恋人なの?」
「違う。クラスメート」
しかし……本当に何で誘われたんだ?
姫野だったら他に誘う友達大勢いそうだけどな。
一応母さんが帰ってからありすの事を確認して姫野にメッセージを送った。
詳細を聞くと七海から貰ったチケットらしく、益々俺が行っていいのか不明だが…
ここまで決まってから止めるわけにはいかず、とりあえず俺が好きな最年少の日本代表選手も出る試合らしいからありがたく行かせて貰う事にした。
七海がサッカーでプロになってるなんて知らなかったが、試合の有料チケットを知り合って間もない姫野に渡すという事は姫野の事狙ってるって事だよな?
しかし姫野狙いで4枚もチケット渡す意図が分からない。
そう考えると狙ってる訳じゃなくて七海が良い奴で転校してきたばかりの姫野がクラスに馴染めるように気を遣っただけなのか?
今までクラスメートと接する事がなかったから厚意なのか好意なのか全然読めない。