好きって言ってよ ~先輩、溺愛しすぎですっ~
「…っていうことがあったんだ~」



今日はお休みの日。



俺の部屋で、小糸ちゃんの爪に作品で使ったマニキュアの余りを塗って遊んでる。



俺は先日の出来事を小糸ちゃんに話す。



「その子の気持ち、分かるなあ…」

「俺も小糸ちゃんのこと考えてたよ」

「あたしも両親離婚して学校行けない時期あったんですよ」



それは初耳だ…。



「まあ10日とかそのくらいでしたけどね。なんか体が学校に向かなくて…」

「そっかあ…」

「そういう子たちが時代関係なくいるっていうのはつらいなあ…」

「小糸ちゃんがあのときあの場にいたら、あの子にもっと寄り添ってあげられたのかも」



俺なんて結局当事者じゃないし…。



小糸ちゃんのこと、支えたいっていつも思ってるけど、なんだかいつも的外れな気がしちゃう。



「でも先輩はあたしのこといつも分かってくれて、包み込んでくれてるんですよ?」

「そう?」

「はい。だから好きになったんだと思う…」



そう言ってもらえたなら良かったけど。



少しでも小糸ちゃんのこと支えられてたならそれは嬉しい。



「はい、できた!」

「すごーい! かわいい!」



深い青で海っぽいデザインのネイル。



我ながら上手くできたかな~。
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